
- バスティーユ -
-少女-
回り廻る風車 風が冷たく吹きつける
木漏れ日の中 ふと気づくと
少年がいました
怪我をしていて 可哀想で
お家へ運んでる途中
兵隊さんに 引き取られて
お礼を言われました。
その行動が後に争いを生むなんて。
3年後の秋でした 私は騎士となりました
壊れかけた 狂った国の守護を任されました。
昼下がりの事でした 突然お城の辺りに
民衆達が武器を持って 襲撃に来ました。
国を守る刃と国を倒す刃が
交じり合い そして
多くの血が流れた
たくさんの叫びと悲鳴が飛び交う戦場で
私は一人の見覚えある少年を見つけた。
すると目が合いこちらに出向き 剣を振りかざす
動揺する間もなくその場を一度離れて逃げました。
-少年-
3年前兵器として育てられ
生きる事を否定された秋でした。
収容所を裸足で抜け出して
復讐する事 胸に深く強く誓った
あの日君に会ってなかったら
こうはならなかった。
少年:「何故っ・・・あの時俺を売った!!」
騎士:「理由を知りたいのなら・・・剣を持ちなさい。」
少年:「望む所だ!!」
騎士:「そんなもの?」
少年:「まだまだぁ!!」
騎士:終わりよ
こうして争いが終わり
あとに残された瓦礫の山に荒れ果てた地
全て消え失せた
昔の風景はもう無く 帰る場所も無い
花を片手に握りしめて 君へ捧げよう
この身と共に。
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